これまで勉強をやったことのない人が、どうしたら短期間で大学受験や社労士試験で結果を出せるかを述べてきました。僕がずっと主張していことは、「声に出して勉強しよう!」ということです。声に出して勉強すれば、口・耳・目・身体と全身を使って勉強することになるから早く覚えられますよということです。本当に僕が実践して結果を出してきた7~8割の勉強法は「声に出す!」ということです。
20歳を過ぎてから始めた勉強ですが、やり始めて本当に良かったというのが正直な思いです。勉強をすると、どのような変化が起こるのか述べてみたいと思います。
まず生きかたの軸が少しだけ変わります。僕は、勉強を始める前までは、いつも自分が正しく、自分が中心の生活を送っていました。それが大学受験で、主に現代文の勉強をしたことで他人の意見を文章から読み取ることの面白さを感じました。受験の現代文は他人の意見を受け入れないと正解になりません。自分の意見をいくら言っても正解にはならないのです。他人の意見を受け入れることは他人を理解する行為です。他人を理解する行為は利他の心へとつながります。
稲盛和夫先生の大ベストセラーに「生き方」という本があります。稲盛和夫先生はこの本のなかで、人間として一番大切なことはなにかを書き綴っているのですが、そのなかに「利他の心」について触れられています。
自分よりも他者の利を優先する心は…おのれをむなしくして相手を利する。自分のことは後回しにして世のため人のために尽くす…まず他人を思いやる、あたたかな心の発露…私益よりも公益を図る心が…人間の心がより深い、清らかな至福感に満たされるのは、けっしてエゴを満たしたときでなく、利他の心を満たしたときであるというのは、多くの人が同意してくれることでしょう。また賢明な人は、そのように他人のために尽くすことが、他人の利だけにとどまらず、めぐりめぐって自分も利することにも気づいているものです。
これを読んだとき僕は本当に衝撃でした。勉強をして他人の書いたこと、伝えたいことがなんとなく分かるようなり、他人のことも考えることの大切さを痛感していたところに「利他の心」というさらに崇高な考えを教えてもらいました。勉強をせずに遊びまわっていたフリーターの頃を振り返っても、自分のエゴを満たしたときは、どこか虚しい気持ちのほうが大きかったことを思い出します。単なる自己満足で心から喜べない。そんな時が多くありました。
つづく
